このところ
新訳や改版で活字が大きく読みやすくなった文庫本が相次いで出版され
だから再読マイブームが続いている
50年前!若かりし頃に夢中になって読んだ本ばかり
フローベル『ボヴァリー夫人』とカミュ『異邦人』
そしてミッチェル『風と共に去りぬ』
どの本の主人公もとんでも御仁で、個性あふれる方々である
しかもその果には皆様、あえなく自滅する小説である
夢見る夢子さんにて自己中のエンマ 『ボヴァリー夫人』
太陽がまぶしいとて人殺しのムルソー 『異邦人』
超現実主義で自分勝手なおばかスカーレット 『風と共に去りぬ』
でも憎めないのよ、すさまじく突出しているキャラに感じ入ってしまって
昔読んだ時より、むしろ魅入られたといってもいいくらいだ(笑
だって人間の不条理を、嫌ってほど経験しているもの
この歳になればね
『ボヴァ...』と『風と共...』は新訳
「ああそうだったのか」という読み直しが出来たるほど
素晴らしい「力訳」の芳川泰久さんと鴻巣友季子さん!
鴻巣さんの新訳のことは新聞などで予告を拝見楽しみにしていたものだ