「更紗屋おりん雛形帖」シリーズ 4 読了
女性作家が江戸時代に背景を借りて作物するのはわたしは好きではない。
なぜかというと、単にノスタルジックという、理不尽さである。
山本周五郎や池波正太郎で時代物の洗礼を受けたので、
どうしてもこまごました作風が気になるのである。
大御所の宮部みゆきさんのお作でも、ちょっと敬遠、
それはそれでひとつのジャンルなんだから嫌なら読まなければいい。
のだけども、借りたので読まなければというさもしさなのである。
で、
今風の軽いタッチで歴史的事実を取り込んで進めていくのは、まあ、まあだったが
案の定、この作品で悪者との格闘描写が見ちゃいられなかったよ。