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やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

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2017年01月19日
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カテゴリ:読書メモ
思い立って『若草物語』のシリーズを取り寄せ、読んでいる。
『若草物語』"Little Women"
『続若草物語』”Little WomenPart Second"
『第三若草物語』”Little Men"
『第四若草物語』”Jo' Boys"
の4冊。

子供時代に読んだ感激に思いをはせてというか、
子育ての悩み多い娘に何か言えるかもしれないと、心の隅にあったかもしれない。

娘も3人娘を育てているし、この物語のマーチ家も4人姉妹、
父親は南北戦争に出兵で留守、この物語全体に登場も少ない、影が薄い。
娘のところも何故かパパの影が薄い、一般的に父親ってそう(笑

それでなくてもこの節、シングルマザーが多いような話題になっている。
そしてそういう家庭は貧しい生活が常、シングルでなくても貧しくなる世相だ。

父親が知人のために借金を背負って、裕福だったこのマーチ家も貧乏という設定。
本当は作者オルコットの父親が高邁な学識者、世渡りに失敗したからなのだが。

とにかく物質的窮乏「貧」は不幸ではない、といっても無いものは困る。
母親、16、15歳の姉妹は働く。幼い姉妹は家の仕事。

クリスマスのシーンから始まるこの物語「お金があれば幸せなのに」
と嘆くこと、うらやむこと、どうしてそれを収めて前向きに行くかを、
ユーモアを込めて、姉妹の個性を描き分けながら、生きるすべを会得していく
という、まじめな、まじめなものである。

ジョーという次女が主人公で作者なのだが、性格激しくきっぷがいい、
自分が一家を背負うのだと、空想家で八方破れの暴れん坊、
読書好きの常、作家で身を立てんと奮闘する様は、
本好きをとらえて離さないストーリーでもある。

すなわち、子供の頃はわがまま、唯我独尊であっても
大人とは独立独歩、自己責任において人生を過ごすものだという
教訓を表立って言わなくても、少女小説のような雰囲気のうちに描いていく
その柔らかな絵巻物語にて、表されている。

だから日本でいう幕末のころ、アメリカでは南北戦争が終わったころ、
1868年に書かれたものが150年経ても、今だに読まれているわけである。

しかしながら、わたしはもう読まなくてもいいような(笑
本当は娘たちが読めばいいんだけどね。






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最終更新日  2017年01月21日 12時12分27秒
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