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やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

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2017年10月05日
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カテゴリ:読書メモ
本棚の整理に見つけた古いこの本(1980年初版本)処分しようとしたら、帯もそのままきちんとしているのに目が行き、読みたく思う惹句
現代人のエゴイズムは愛をむしばみ、夫婦の心の交流をさまたげ、家庭の崩壊を招くことが多いが、この作品は女性の立場から、そうした問題を問い詰めた意欲作であり、作者の新しい分野をしめしたものだ。(文芸評論家 尾崎秀樹評)

とあり、あれ?この文芸評論家尾崎秀樹(おざきほつき)さんて聞いたことがあるよ、と調べたら「ゾルゲ事件」の尾崎秀美(おざきほつみ)さんは異母兄弟という、ああ紛らわしい
というか、わたしがモノを知らないだけ


ストーリーは
歯科医院の家付き娘(久子)がお婿さんを迎え、
その夫となった男(信孝)は腕のいい歯医者、病院を成功させるが、
どうしようもない女癖の悪さとドメスティックバイオレンス男
両親が亡くなり、離婚しようとするが、病院・資産に執着する夫は聞く耳を持たない
お嬢さん妻はたまらず家を飛び出して自活する
夫はこれ幸いと若い娘(恵子)を家に入れ、子供まで作る

と、舞台は東京なれど関係先に「松前、江差」など北海道が出てくるし、
ちょっと三浦綾子さんを彷彿させるが、情景がリアルに展開され、読み応えがあった

なぜかというと、悪いのは男だけではない
家付き娘の打算、養子で育って不幸だった若い娘の打算
三者三様、これでもかこれでもかとエゴの塊で
誰もが救いようがないように描かれ、良き、かわいそうな人はいなさそうで
誰もが悪いのでもなさそう
安眠は訪れず、人間のエゴイズムはその人の死まで続くのだろうということ

なかなかおもしろい作家さんだなと思うけど、
南部樹未子さんて誰?
相変わらず文学好きなのに知らない作家の多いわたし

作者の意欲作って?
​​​
南部 樹未子(なんぶ きみこ、1930年9月23日 - 2015年5月10日)は、日本の小説家、推理作家。
東京出身。本名・キミ子。武蔵高等女学校(現東京都立武蔵高等学校)卒。1959年南部きみ子名義の「流氷の街」で女流新人賞受賞。1968年から樹未子。主として推理小説を中心に執筆した。(ウイキペディア記事)​



ああ、ミステリー作家の意欲作なのね
そういえばミステリー部分もあったが、たいしたことはない

​​​​






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最終更新日  2017年10月06日 12時38分40秒
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