カテゴリ:読書メモ
映画なら見なかったと思いますが、18世紀末に生まれ、19世紀初頭
20歳の美女が書いたという小説ならば興味ひかないわけはありません ところが、暑さも忘れるほどゾッとする怪奇な恐怖話ではないこと むしろ、これは現代にも当てはまる事情ではないかと、そこに背筋が凍りましたね フランケンシュタイン青年科学者が人間に似た生命体を完成させる それが怪物くん、フランケンシュタインが作った名無しの権兵衛 解説にある通り、わたしも怪物の名前がフランケンシュタインと思っておりました でも、フランケンシュタインが生んだようなもんだから、フランケンシュタインでいいんじゃないか それはさておき、作品の生命体があまりにもおぞましいので (そこは詳しくは描写されていないので、想像で各自イメージする) 製作者は拒否してしまう、つまり、捨ててしまう ちょっと待って!仮にも人間に似た生命体だよ 書き損じの小説や、作りかけの工作じゃないんだから・・・ 怪物くん見た目はひどい(おそましい)が 掘り起こせば感性に溢れ、知性と情けを知る御仁 あるきっかけで人間としての教養を積んでしまう それではと 人間社会で受け入れてもらいたいのがあだとなり 本人の意向とは裏腹に恐れられ ますます孤立してしまう悲しさ 生みの親にも嫌われ、誰も振り向かない、認めてもらえない そうなったときどうなるか? 失意のどん底、復讐の魔物となるのか 少々饒舌なところもありますが、三重構造の良さ 語りて フランケンシュタイン 怪物くん それぞれの真に迫ったモノローグがグイグイと迫ってきます 怪物とは「超現代科学技術のもう取り返しがつかない行方か!」 との思いを強くしました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年07月15日 11時22分06秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書メモ] カテゴリの最新記事
|
|