昔流の言い方ですれば「娯楽小説」
現代的言い方は「日本人によって書かれた中国三大古典のバスティーシュてきリライト作品」
だそう
中国の古典からとった「中国版女忍者の妻が、か弱き夫を助けるの巻」
1966年の新聞小説で、この文庫本も2001年に再録
だからか
今頃読んだ私が悪いのか、その後の日本の作品に似たのがあって
わたしも少しく読んでいるので、既視感に襲われた
例えば
これってTV時代ドラマ「妻はくのいち」を見たものにとっては焼き直し感
あの市川染五郎さんがはまり役でその印象を振り払うことが出来ない
浅田次郎さんの『蒼穹の昴』に描かれる科挙試験時のすさまじき戦いぶりがそっくり
とはいえ
昔者のわたしはこっちが本家だと応援したくなる
武田泰淳さんは『森と湖のまつり』を若いころ読んで、
北海道、アイヌ民族を書き込んであって、印象深く好もしく思っていたのよ
このような娯楽本も手掛けていらしたんだなあ