カテゴリ:読書メモ
和歌山毒カレー事件はもう20年前のことになるのですね。
ちょうど今頃でした・・・。 今でもそうですが、マスコミは熱していましたからいろいろ情報が錯綜して この小説を読んでいると、わたしでも昨日のことのように思い出します。 この本の前半、カレー事件とは別の彼女が起こしたとおもわれる保険金詐欺が 次々と明るみに出てくる描写には、今でもそくそくとしたおぞけがきます。 現在は死刑囚女性の心の暗闇に一歩でも近づきたいと思う著者の執念迫力を感じます この本の語り手は、ひ素はもちろんいろいろの毒物の研究をしている、臨床医でもある教授、 難しい医学的専門用語、毒物の種類、過去の事例を引いてリアルそのもの。 実際に事件を下敷きにしてのそうさくは「彼女がなぜ毒カレー事件を起こしたのか?」 グイグイ迫るエンタテインメントで、一気読み請け合いです。 わたくしの見るところ、あのカポーティの『冷血』に迫ってます。 「心の闇」 彼女(林眞須美死刑囚、この本では林真由美)は頭がいい人だとは思います。 悪知恵が働くというのとも違うのでしょう。 ただ、実際に手を下したと思われるのが、あさはかというか病気というか。 そんなこと言っては何ですが、世の中、もっともっと悪いことをして平気な人はたくさんおりますね。 毒を食らわば皿までも・・・おお怖い~~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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