「多彩な名文を実例に引きながら、
豊かな蓄積と深い洞察によって文章の本質を明らかにし、
作文のコツを具体的に説く。」
いまさらなんですが、これでも少しは勉強しようかと
読んだからとて、教養は一朝一夕にいかず、才能は生まれつきにしかず
第1章から第12章までのうち、いいなと思った章は
第2章 名文を読め
第3章 ちょっと気取って書け
第5章 新しい和漢混淆文
第9章 文体とレトリック
少々乱暴にまとめると
名作名文をたくさん読んで
意気込みと勇気をもって
今の日本語、漢字かなカタカナ混じりの、時々はローマ字もいれて
言いまわしを選び、リズムをもって書くのだ
つまり何はともかく、本をたくさん、たくさん読めってことで
丸谷才一さんの『文章読本』はさながら高級な読書案内でもありましたよ