カテゴリ:読書メモ
橋本治氏の作品には夢中になって読んだシリーズがある
それは『桃尻娘』シリーズ 『桃尻娘』 『その後の仁義なき桃尻娘』 『帰って来た桃尻娘』 『無花果少年と瓜売小僧』 『無花果少年と桃尻娘』 『雨の温州蜜柑姫』 って、シリーズものはそれだけ? 調べたらこの続きらしい 『桃尻娘プロポーズ大作戦』というのがある わたしはもう中年になっていたけれども、おもしろかったなあ~ 息子や娘がちょうど同じ年ごろで、子供たちの気持ちがわかっていたつもりになった さて、橋本さんおっしゃるところの「近未来科学私小説」 私小説だからといって橋本さんの等身大ではない、空想 そりゃそうだ、1948年生まれで、これを書いたのは2016年、68歳 わたしだって「どんなふうになるんだろう」って興味におもう 60代でおもう98歳と70代でおもう98歳は違うだろうけど 読みながらクスクス笑ってしまった 老人はよく独り言を言うようになる 地の文よりかっこの中のモノローグの方が多いのがそれを表している (なんだ、ちくしょうめ!足が動かねえじゃないか)なんてね 気持ちはちっとも変っていないのに体がいうことを聞かない これから30年後はどうしてもデストピアになるという 東京直下地震で家が壊れ、命は助かったけれども 仮設住宅が栃木県の日光の杉並に近いところに避難している設定 作家だから心境を書けという注文が来る それでダラダラ、モノローグを綴り、間に文章が・・・ 橋本さんは実際、難病を患っていらっしゃるらしい でも、人間が年取るって難病みたいなものね それがうまく絡み合って、シニカルな、コミカルな、ユックリな まず、まず、面白かったですよ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月13日 14時26分35秒
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