前の記事の森博嗣さんを読み始めたころに知りまして、読もう、読もうと思っていた作家です。その頃は
『オーデュボンの祈り』が話題でした。
『アイネクライネナハトムジーク』の音楽的なタイトルに惹かれました。
最初の短編からたしかにほのぼのとしています。これだけで終わってもいいかな、だけども連作短編集というからには次々と読まなくては話になりません。どうなるのか気になりますものね。ミステリーもどきの意外性がいいですね。また全短編影を落としている、小田一真・美緒の夫婦、一人娘由美との会話・かけあいが秀逸ですね。ボクシングも隠れテーマですね。つまり諧調あり、転調ありです。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」=「ある、ちいさな、夜の曲」ですって。