カテゴリ:読書メモ
「古今東西の名作132冊をラスト一文から読み解く」
つまり、名作の書き出しの一文は有名になるのが多いですが、作品最後の一文は忘れられてしまうようだ。 例えば超有名な「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」の『雪国』末尾は覚えてない・・・。また、「下痢はとうとう止まらず、汽車に乗ってからも続いていた」というラスト文、わたしは「お見合いに行く令嬢に、これ、ないんじゃないのぉ!」とよく覚えていましたけども、この『細雪』の書き出しは、「はて、何だっけ?」 斎藤さんはほんとにいろいろな切り口を見つけ出しますね。 総数132冊、おもしろい名作案内でした。(続編もある) このような名作ガイドを読むとき、長年本に親しんでいたわたしは非常に嬉しくなります。 ま、132冊のあれもこれも読んだからこそ、わかる文学論、いえ、高級文学ブログ本です。 新聞連載をされて、まとめてあるものですが、もうブログのように楽しく読める文学案内ですから。 1ページごとに一作品、簡単な作者略歴、時代背景がまとめられていて見やすい。 なお初版発行年数が西暦なのもいい。もう、明治大正昭和では時代がつかめない。あ、それからここには平成の時代に発行された本は取り上げられてないですね。名作は30年かかって出来る!? ええ、ええ、国語文学史のサブ教科書を読むなら、こちらの方がよほど頭に入りますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年09月15日 10時07分25秒
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