カバー絵にあるようにぐるりと青い海に囲まれた岬の一軒家の喫茶店、想像するだけでもわくわくしますね。というか、そういう風にやってみたいわ。訪ねてきた屈託を持ったお客さんに美味しいコーヒーと安らぐ音楽を選曲して聴かせる優しい度量。でもほんとうは淋しくって、いろいろ苦労がありそうで大変で、ふーう、思い通りにいかないですよ。
そこがものがたりだからいいのですね、吉永小百合さんが企画して映画を作った話題がありましたけど、(まだ観ていませんが)さすがやりたい、目の付け所がいいですね。映画のストーリーは原作とかなり違っているらしいですが、わたしが原作から思い描くのは、亡くなった樹木希林さんが演じたらぴったりだとも思いましたが。いろいろの事情のある人々を優しく見守る喫茶店のもう若くはないマダムというかおばさんというか、わけありのその味のある女性に。ま、むかし吉永小百合さんは「夢千代日記」の女将役が素晴らしかったと忘れられませんですけどね。
ところでわたしは房総半島はよく知っているのです、絵の虹の秘密はすぐわかってしまいました!
リンク友がこの作家さんの著書をたくさん読んでいらして、興味を持ちましたので森沢明夫さん初読みです。