カテゴリ:読書メモ
雑誌を隅から隅まで読みました。好きこそなれ、ですねぇ。
みうらじゅんさんが中心になって、大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆき、北村薫、有栖川有栖、岩井志麻子、岩下志麻(映画)、船越英一郎(サスペンスドラマ)、佐藤愛子、さんらが語るわ、語るわ。 宮部みゆきさんが清張さんを尊敬してお好きなのは何かでよみましたけども、このように清張さんを語って飽きない方々が大勢いらっしゃるなんて、、、。 印象に残った記事は「あのころの松本清張」という岡本健資さんの手記。 昭和25年頃、清張さんはまだ作家でいらっしゃらなく、朝日新聞社の校正部所の職場で一緒に働いていらした方の手記。清張さんは仕事仲間を励ましながらご自分が小説を応募したり、勉強したりその精力的で磊落なお姿が浮かんでくるのがおもしろい。あのように陰々とした執念を燃やしている文章のようではなく、根暗な性格ではなかったのだ。 また、奥様の話からわかるが、当時(戦中)北九州でしっかりした勤め口であろう朝日新聞社の支社に入るため、直接支社長に手紙を書くなどの惜しみない努力というか抜け目なさ。人生食べていくために頭を使うのだ。そうでなくっちゃ。 流行作家になっても、作品を映画やドラマにすることに積極的でいらしたこと。小説がベストセラーになったとしても限りがあり、映像にすればなお知られるだはないか。その数、TVドラマ315作品、劇場映画35本。しかも映画もドラマもストーリーが並外れていいのだから。わたしも日頃何気なく再放送ドラマを見ていて「あら、しっかりした内容だ、おもしろい!」と思うと、清張さん原作とエンディングで分かり納得したことが度々。 もちろん小説家としての才能がすごかったのだけども、それを生かすも殺すも知恵と努力を使わなければ成功しない。こういうビジネスモデルは二番煎じの成功しないことあたりまえ。 それにドラマや映画にヒチコックばりにちょい役で出てみたり、それも何十回と。これも知らなかった。(その時の姿の数々をみうらじゅんさんがイラストにされている) という、あれもこれも面白かった雑誌でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年11月29日 20時12分23秒
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