前既読の『真壁家の相続』にての著者名疑問を解決しようとこの小説を手に取りましたが、どうやら間違ってました。この本は平成30年発行ですから、もっと前の作品で世にお出になったとか、その時に由緒があるのでしょう。
それはともかく、現代の職場事情がよくわかりました。もちろんこれがすべてではないでしょうが。こんなに働かされるブラックの原因は上司にあったのか?登場人物がよく描けていて面白いですが、こういうのを「お仕事小説」というらしい。身につまされて読むと思います。ドラマにもなったようですが。
ま、昔から会社など集団でやる事業組織にはいろいろの人間がいて、うまくまとめるのは至難の業であります。リーダーによってブラックにもなれば、切り抜けて何とかなる場合もある。個性的なあるいは個性がない人間が集団を作らなければ、大げさですが地球上で人間が存続しませんね。