申し分なくうまい筋立てうまい文章の続き短編です。TVドラマ「立花登青春手控え」の溝端淳平さん立花登イメージもピッタリ。病院に持っていって読み、帰ってからの養生中に読むのにもピッタリ(笑)でした。随分読んでいる藤沢さんもこのシリーズはまだでしたし。
(一)の『春秋の檻』目次を見て「おや?」と気づいたこと
「雨上がり」(藤沢周平)→「雨あがる」(山本周五郎)
「落葉降る」(藤沢周平)→「落葉の隣り」(山本周五郎)
おもしろいなあ~
「雨上がり」と「雨あがる」の内容は全く似てませんけども、「落葉降る」がこの巻では一番良かったのに「落葉の隣り」のストーリーを忘れてしまってて比べられない。何とも言えない情緒と前向きの希望は似ているのかも、でも周五郎、読み直さなくては。
なるほどシリーズ(二)『風雪の檻』の「押し込み」にも「落葉降る」の好もしいヒロイン「おしん」が登場でした。「登」の周りの人々だけではない人物発見も面白い。