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やっぱり読書  おいのこぶみ

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2022年12月27日
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カテゴリ:読書メモ
『パルムの僧院』(上)スタンダール

上巻を読み終わり、いよいよ佳境の下巻を読んでいるのだが、どうも年を越しそうなので忘れないうちに。

主人公のファブリス・ヴァルセラ・デル・ドンゴは北イタリア・パルム公国、デル・ドンゴ侯爵の二男にして、出生の秘密あり。

時はナポレオンの遠征時代、フランス軍はミラノに入城、疲労困憊している軍中尉ロベールはデル・ドンゴ侯爵夫人の館に宿泊したというところから始まる。

ミラノの郊外コモ湖のほとりグリアンタのデル・ドンゴ侯爵城で、ファブリスは16歳になった。吝嗇な侯爵の父親に冷たくされるのは事情があるからで、ずばりフランスはスタンダールだね。

ともかく夢見がちな少年はナポレオンが再び遠征したと聞くと、イタリアの生家をとび出してワーテルローへはせ参じるのである。戦いの場で世間知らずのおぼっちゃん、どうなる?

優しいばかりの母デル・ドンゴ侯爵夫人、盲愛の叔母(父の妹)に囲まれて、ファブリスは幸福の追求=冒険談と恋愛遍歴。とどのつまり、やんちゃをやってはしりぬぐいをしてもらい「可愛がられる人生」をゆく。

叔母ジーナ(アンジェリーナ=コルネリア=イゾダ・ヴァルセラ・デル・ドンゴ・サンセヴェリーナ公爵夫人)の愛がすごい。だって、そのために金持ちのサンセヴェリーナ公爵と形式的結婚(?)、パルム公国の大臣モスカ伯爵を恋人にしてファブリスを助けるのだよ。

また当時のイタリアロンバルジア公国、パルム公国の貴族の生態やら、地勢的事情を書き連ねたストーリーは、ロマンチックに尽きるけれど、ヨーロッパは地続きなんだなあと今さら思わされた。

ま、そんな風に上巻は終わる。

*****

イタリア旅行でミラノに行った時「どこ観光しようか?」と夫から聞かれて、ふとコモ湖が頭に浮かび、だけれどもその時は、昔読んだ『パルムの僧院』ストーリーはうっすらで。それからも30余年、やっと読む気になったというわけで、思い出のコモ湖の写真。ミラノから電車でコモまで行き、船で対岸に渡った場所。





ですから、この写真の場所がコモ湖のどこかも、舞台かどうかもわかりません。とても景色の美しいところでした。主人公ファブリスはコモ湖に特別情熱を持っているように書かれてあります。





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最終更新日  2022年12月27日 19時34分46秒
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