ジェイムズ・ジョイス『若い藝術家の肖像』
詳しい注釈が付いているが、よほどの根気が必要、途中で注釈は飛ばすことにしてやっと読み終わる。そうして読んでみると、わたしの知識の無さなのか、なんだごく普通の成長記だなあと思ってしまった。
印象深かったのは、主人公が娼婦通いにはまり、罪の意識に苦しめられ、カトリック教会で神父の説教を聴くところがすごい。罪が永遠に許されなくて永劫苦しむ「地獄での永遠の罪」という脅しの描写が圧巻!
松本清張『混声の森』
桐野夏生『顔に降りかかる雨』
桐野夏生『天使に見捨てられた夜』
桐野夏生『ローズガーデン』
そういえば、桐野さんは松本清張さん系だったなあと、ストーリをすっかり忘れてしまった「ミロシリーズ」を読み直す。やっぱり面白い~。氏の作品の40冊以上は読んでいるが、初期の作品群はみずみずしくて好きだ。
*****
今月も日常生活が慌ただしく過ぎた。ひょんなことから高山市にも旅行。古い街並みもよかったが、
市内の飛騨国分寺にて、1250年ものの大イチョウにすっかり憑りつかれた。