カテゴリ:ばあチャルの読書記録
ジェイムズ・ジョイス『若い藝術家の肖像』
詳しい注釈が付いているが、よほどの根気が必要、途中で注釈は飛ばすことにしてやっと読み終わる。そうして読んでみると、わたしの知識の無さなのか、なんだごく普通の成長記だなあと思ってしまった。 印象深かったのは、主人公が娼婦通いにはまり、罪の意識に苦しめられ、カトリック教会で神父の説教を聴くところがすごい。罪が永遠に許されなくて永劫苦しむ「地獄での永遠の罪」という脅しの描写が圧巻! 松本清張『混声の森』 桐野夏生『顔に降りかかる雨』 桐野夏生『天使に見捨てられた夜』 桐野夏生『ローズガーデン』 そういえば、桐野さんは松本清張さん系だったなあと、ストーリをすっかり忘れてしまった「ミロシリーズ」を読み直す。やっぱり面白い~。氏の作品の40冊以上は読んでいるが、初期の作品群はみずみずしくて好きだ。 ***** 今月も日常生活が慌ただしく過ぎた。ひょんなことから高山市にも旅行。古い街並みもよかったが、 ![]() 市内の飛騨国分寺にて、1250年ものの大イチョウにすっかり憑りつかれた。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは。
楽しく拝見しています。 山口瞳から、松本清張を抱えながらジョイス!、桐野夏生の読み直し。 で、高山旅行。 お元気ですね(笑)。 大きな公孫樹の木。美しい緑の大木が青い空に広がっている様子。 ボクも一度見上げてみたい! ボクは団地の前の、お写真の公孫樹とくらべてしまうと実に細々とした公孫樹を、それでも緑の若葉がうれしくて、見上げて喜んでいます。 湿度の高い、しんどい日々が始まります。ご自愛くださいね(笑)。 (2023年06月02日 11時03分11秒)
シマクマ君さんへ
コメントありがとうございます。 だんだん1時間が短くなっているような気がしているこのごろです。 と言いつつも、名古屋からの高山本線での2時間越えの電車旅は、飛騨川を右や左に見ての、変化に富んだ長くて楽しいものでした。 なんとかかんとか健康に暮らせることに感謝ですよ。 シマクマ君さんのいつも魅力的な書籍案内、読みたい本が多くて困ってます! (2023年06月02日 18時26分06秒) |
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