『侍女の物語』マーガレット・アトウッド
ある権力を維持するには、立場の弱い者から順番に「閉じ込めて、監視し、統制」していくのが常道だ。
弱い立場にさせられるのが女性の女性性、幼年男女、人種差別される男女、職業の貴賎、等々。その女性がターゲットになったデストピアの世界を描いたのが、この小説の主題。
読んでいて、むかむか吐き気が止まらなかった。
これは未来の世界ではないからと気が付く、今まさに現実だからだ。
フェミニスト的な立場としてだけではなく。
そして、唯々諾々としている自分がいるからだ。
書かれたのが1985年、今2023年。