原田ひ香『三千円の使いかた』
このごろなんとない「
おばあさんたちの」おしゃべりが楽しい。
ほんと、つまんないようなこと
思い出しても何喋ったか忘れてしまうようなことばかりなんだが
これって、とても健康にいい!
「どこどこのメロンパンがおいしかったよ」
「あそこのスーパーの魚売り場は充実している」
という食物情報や
さいきんはやりの「帯状疱疹の知識」
罹った人の苦しみばなしや
効果があるらしいワクチン接種の費用は4万円~!
だけども、わが区は2万円補助があるらしいよ、とか
(調べたら50歳以上に助成金とのこと)
長く歩んできた道々の出来事(思い出、昔話、ね)
はては「息子が離婚して戻ってきた」などの人生模様
だいたいもう何を聴いてもびっくりしなくなったなあ
もちろん、ウクライナや中東情勢など社会情勢も話題になるけど、
読んだ本、感想の話題はなかなか出ないんだよね
でもね、これ、原田ひ香さん
『三千円の使いかた』は絶対ウケると思うよ
お金の使い方、日常の身近な話をしながら、
深い人生の機微を掘り下げて、
最後にうるりとさせるの、素晴らしい~!
三千円の使いかた (中公文庫 は74-1) [ 原田 ひ香 ]