『黒い福音』松本清張
再読。ノンフィクション・ミステリー。
戦後という日本が国際的に弱い立場の時代、キリスト教宗教集団の名に隠れて、救援物資の横流し、麻薬の密輸の犯罪が行われ、あげくに殺人事件も隠されようとする。
翻弄され殺されたのは、そのころ憧れの職業スチュワーデスの女性。殺したのは若い神父。
こういう昭和時代の黒い部分満載を、描かせたら一品の清張節をふたたび満喫。
『だいたい夫が先に死ぬ』高橋源一郎
本を永く読んでいると「ああ、この本の感覚は、あの本を思い出す」ということが多い。
このエッセイは本だけに限らず、マンガ、映画、ドラマなどのジャンルに踏み込んでいて、なかなかにユーモアセンスのよろしい。というか、私がマンガ、映画、ドラマをまり観ていないなあ。
最後のChatGTPの章はちょっと泣けましたね、こういう感想やブログを頑張らないと、わたしが私であることを忘れそう。間違っても「代わりに書いて」とは言いたくありませんよ。
と打っているとパソコンの画面にChatGTPが飛び出してくるので、興味持ってしまい、試してみる。
しかし、「う~ん、わたしは私の文章のほうがあっているなあ(笑)」
『緋の河』桜木紫乃
評伝のように堅苦しくもなく、思いっきりやさしく描かれている。
『サラバ』西加奈子
『古本食堂』原田ひ香
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思い出せば、この頃はもう夫が歩けなくなると、かなり暗い気持ちになっていた。
読書で別世界に飛ぶのもままならないかと…。