『季節のない街』山本周五郎(再読)
ほのぼのとして人情味あるようだが、刺さるシャープさがあります。人間て人が悪いんですね。
山本周五郎は性善説満載ばかりではない。
『閉店時間』有吉佐和子
「お仕事小説」という言い方は面白いなとおもいますが、まさにそうな元祖お仕事小説。
元祖だからわたしなどの若い頃、ドンぴったりの場面が満載。
そう、当時は花形のデパートガール。事務職などは補助的な仕事と言われていましたが、モノを売る専門職でも、女性は腰掛に誘導されたのですねと、有吉佐和子のスルドイ突き。当時の恋愛模様もわかります。
『チェーホフ・ユーもレスカ 2』チェーホフ(再読)
ダラダラと読み続けていたものです。
『辻邦生作品集』3
『日没』桐野夏生
デストピアの世界というのでしょう。小説家が文化倫理向上に反しているからと言って、あるところに収容されてしまう。外に出ることを禁じられ、「向上学習」をさせられる。って、噓のようなホントの話にみえてきてぞっとします。というか、現実に近隣国にありますね~。
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日常を取り戻していまが、このごろは映画に時間を取られているようです。