『カササギ殺人事件 下』アンソニー・ホロヴィッツ
「ミステリーとは何か?ミステリー好きは何を求めているか?」の答えがぎっしり詰まっているのが、解き明かしてくれるのがこの本でしょう。「ええっ!?うそ、それ無いよ、だまされた、初めから言ってよ、僕はそれが嫌いだ!」というのが夫です。そんな人はほっときましょう~~(笑)ミステリー好きはそれがたまらないのです。喜んで騙されましょう。登場人物をくまなくチェックして、ヒントを見つけたらほくそえんで、悦に入りましょう。作家は執筆の際そこに呻吟しているのです。この本はミステリー好きなら誰でも知っている、過去の作品の人物の名前、土地、風景、タイトル、ストーリーなどなど数知れず散りばめられ、それを意識するのも楽しいものです。もちろん、謎解きも王道です。