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不思議な作品でした。
作者不明で数十冊しか出回っていないという稀覯本「三月は深き紅の淵を」をめぐる4編の連作になっているんですが、それぞれ味があってよかったです。 読んでいく途中で気が付くことがあるんですが、まあ、それはここでは置いておきます。 で、この4編それぞれ良かったんですが、僕は3編目が好きだったかな。 「虹と雲と鳥と」ですね。 あと2編目も好きですね。「出雲夜想曲」。 やっぱり1つの作品としてまとまっているものが読みやすくてよかったんでしょうね。 4編目も怪しげな雰囲気と、訳が分からないながらも引き込まれるストーリーは好きでした。 今まで読んだ恩田陸さんの作品の中では(ちょっとしかないですが)、一番良かったですね。 読み応えがありました。 読後感が満腹って感じで(良い意味で)、美味しいカツ丼を腹一杯くったって感じですね。 本屋さんに行ったら、その後の作品の「麦の海に沈む果実」が関連作というか、続編的というか、そんな感じだったのでうれしかったです。 そちらも近いうちに読んでみたいですね。 楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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