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実は再読になるんです。この本。
もう10年ぐらい前に一度チャレンジして、途中から全く訳が分からなくなり、それでも意地で読みきったんですが、結局「読み終わった」というだけで、話は途中から全然分からなくなってました。 難解なんですよ。 それでもいつかは、と思っていて先日とうとう再チャレンジ。 なんだかんだと忙しい時期でもあったんですが、読みきるのに1ヶ月ぐらいかかってしまいました。 あいかわらずむつかしかったです。 でも!今回はちゃんと最後まで話を理解して読むことができました。 自分なりに成長していたんだな、と実感できました。よかったよかったです。 そもそも何がそんなに難しいのかというと、 例えば ところで、その前にぜひ知っておかねばならないのは、惑星記号が或る化学記号に相当するという事なんです。Venusが金星であることはご承知でしょうが、その傍ら銅を表します。また、Mercuryは、水星であると同時に、水銀の名にもなっているのです。~中略~この図では近世の後方に当たるのですが、それには当然、帷幕の後方から進んでくる犯人の顔が映ることになりましょう。何故なら、金星の半径を水星の位置にまで縮めるということは、素晴しい殺人技法であったと同時に、うんぬん こんな感じなんです。文章が。ずっと。 訳がわからないんですよ。 数ページ読むともれなく眠くなりました。 嫁さんはそんな僕の様子を見て、「それは文章が下手なんじゃないの」と言っていましたが、一応「奇書」として名を残してますし、冒頭に書いてあった江戸川乱歩の紹介文を読むと大絶賛なんですよね。やはり僕のレベルが低いんでしょう。 そもそもなんでこんなに難解な文章が続くのかというと、作者としては通常の推理法ではなく、訳の分からない例えや、突然詩の一節を言ってみたりすることで、つい犯人しか知りえないことの断片を言ってしまう、みたいな推理を展開したかったのかなと思います。 だから全編、引用やら難しい話が多くて、「この辺りは読み流しておけばいいや」と思っていたら、後でしっかりと出てきたりして。 さて、それで肝心の感想です。 う~ん、う~~ん。 少なくとも詰まらないとかくだらないという事はないんですが、かといって「面白かった~」と素直に思えない部分もあり、まあ、何しろ読み応えが充分という感じでしょうか。 あれ、なんだか成長してないような気もするな。 また10年ぐらいしたら読んでみようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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