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いやー、いかったです。とてもいかったですね。
京極作品は、京極堂シリーズが先立ったので、京極と言えば京極堂というイメージも今まではあったんですが、最近はもう「双璧」って感じですね。 今までの作品全てがいいですよね。 そして、京極作品を読むと毎度の事ですが、過去の作品を読み返してみたくなります。 うーん、いつもの事ですが、過去の作品に絡んだ話や人物が出てきても、哀しいほど覚えていないんですよね。そういえばそんな人がいたような、程度で。もうホントに情けないです。 でも、そうそう! この作品を買ったら、巷説シリーズの人物相関図とか年表が載った冊子?チラシ?のようなものが入っていて、おかげで随分分かりやすかったし、忘れていたことも思い出しました。これはいいですね。要保存です。 そしてさらにビックリしたんですが、巷説シリーズと京極堂シリーズってつながってたんですね。すごいなー。 巷説シリーズとつながってる京極堂作品も再読したくなりました。 恐ろしいですね。これからどんなつながりや絡みを見せるのかと思うと、楽しみな反面、多分覚えてなくて面白さ半減になってしまうんだろうな、という今から情けない気持ちにもなります。 おっと、「後巷説百物語」の感想ですね。 一応あまり具体的なことは書かないようにするつもりですが、ちょっと筋にも触れてしまうと思うので、まだ読んでいない人は、注意してください。隠し文字にはしませんが。 短編の連作になってて、だけど1冊でも1つの作品にちゃんとなってるという点は今までのシリーズ作品と一緒ですね。時代はもう明治で、おじいさんになった百介が昔話をするというような感じです。 そうなんです。あの百介がすっかりおじいさんになってて、でもなんか味のある爺さんになってて、嬉しいような、ちょっと寂しいような。 又市たちも思い出話の中でしか出てこないのも寂しいんですが、それでもチラチラと見える又市の影みたいなのもあって、読んでいると老いた二人の邂逅、なんていうシーンを期待してしまいます。でも、そういうシーンを単純にポーンと出さずに、思わせぶりなまま終わっていくのも、読み終わってみると良かったんだなと思います。いい余韻が残りました。 すでに、「前巷説百物語」という作品が出ていますが、できれば今後もずっと続けてほしいシリーズです。 終わりが決まっているので、いくつも続けるというのは難しいかもしれませんが、ファンとしてはそれでも何とかと思ってしまいますね。 今年は、個人的に新しい作家にチャレンジしていく年と勝手に位置づけているので、再読は来年にとっておこうかと思ってますが、年が明けたら京極シリーズをひたすら読みまくってみるというのもいいですね。今から楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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