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竹本健治さんの作品を立て続けに読んでみました。
うーん、これは何かシリーズ名があるのかな? 以後の天才少年の牧場智久と女子高生の武藤類子のコンビが事件に挑むシリーズです。 「凶区の爪」「妖霧の舌」「緑衣の牙」の3作品がそれです。 牧場君というのは「囲碁殺人事件」とかのシリーズで登場しているようですね。類子さんも他に出てるシリーズがあるのかな?ちょっと知らないんですが。 竹本健治というと、僕は「匣の中の失楽」と「ウロボロスの偽書」しか読んだことがなくて、「匣」の方は四大奇書に数えられるぐらいだから難解だったし、「ウロボロス」は作者本人が「擬似推理小説」いわゆる「ミステロイド」と言ってるだけあって、なんだか納得できないような終わり方だったし。 「なにやら複雑で難しい」という印象の作家さんだったんですが、このシリーズは全然違いました。 なんかフツーに面白い推理小説でした。 「凶区の爪」は山村の名家を舞台に言い伝え通りの殺人事件が起きるという、もうなんかモロに横溝っぽい感じで、このシリーズの中でも一番好きですね。 「妖霧の舌」は一転、東京を舞台にした連続少女殺人事件という現実っぽい(?)設定。 最後の「緑衣の牙」は古いキリスト系の女子高の寮が舞台で、これは綾辻作品のような雰囲気ですかね。 同じシリーズなのにそれぞれ設定や雰囲気が違って、連続して読んでも楽しめるシリーズでした。 このシリーズに思い切りのめりこんだ、という訳でもなかったんですが、最近、こういう読み方をしていなかったので3作品続けて読んでみました。 なかなかいいですよね、こういうのも。 その世界にすっかり入り込めるというか。 でも3冊ぐらいが限界かなー。 やっぱり他のを読みたくなってきますね。 ま、おかげでこれまでちょっと「難解」と思っていた竹本作品が、そうばかりではないという事が分かりましたので、他の作品にも積極的に手を出していこうかと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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