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テーマ:本のある暮らし(3315)
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急に寒くなりましたね。
群馬でも冷たい風が山から吹き降ろしてきます。 いわゆるからっ風ですね。 いやーホントに冷たい。刺すようとはまさにコレですね。 こうなってくるとコタツが恋しいですね。 うちは引っ越してからコタツはやめてるんですが、やっぱり出そうかな。 コタツに入って、お茶とミカンで読書。いいですねえ。 うーん、こうやってオジサンになっていくんだな。 でもいいもんね。楽しければ。 実際もうオジサンの年だしね。 さて、このところ忙しい日が続いてあまり、本が進んでいなかったんですが、それでも何冊か読みましたので、ちょっと感想を紹介。 まずは「百器徒然袋 風」。京極夏彦です。 これは前作の「雨」と同様、榎木津が主人公の短編連作の作品です。 前作同様、面白いですね。榎木津主人公のこの作品は読んで気持ちがいい。 勧善懲悪っていうんですかね。 これでもかっていうぐらい、思い切りやっつけるのでスカっとしますね。 ハチャメチャぶりも笑えるし。 この作品だと京極堂もちょっとキャラクターが軽い感じがします。 それにラストがまたいいですね。 ちょっと感動してしまいました。ジワリと。 うーんずるいな。榎木津。 それにしても、僕の記憶力はすごいですよ。 語り部っていうのかな。この作品は本島くんという人の一人称で書かれてるんですが、僕はこの本島くんを忘れてました。 こんな人いたっけか?と思ってたら、前作の「雨」もこの人の一人称ですね。 こんなにもきれいに忘れるものかとびっくりしました。今度読み直そう。 次が同じく京極作品で「ルー=ガルー 忌避すべき狼」。 僕は基本的に本は文庫で読むんですが、この作品はたまたま近くの古本屋でセールをやっていたときに安かったので買いました。 主人公が女の子達で、時代設定も近未来。 なんとなく抵抗がある感じだったんですが、読み始めてみるとモロ京極作品です。 随所にちりばめられた、ものに対する考え方とかとらえ方とか、もう思いっきり京極です。 読んでみてよかった。 スピード感もあるし、それぞれ魅力的な登場人物たち。 木場修っぽいキャラの刑事も出てきて、僕はこの人がよかったですね。 なんか安心な感じで。 文庫版が出たら買いなしちゃおうかな。そしてまた読もうかな。 最後が恩田陸の「麦の海に沈む果実」。 この作品は、「三月は深き紅の淵を」の最後のエピソードのアレですね。 アレっていうのはアレです。なんていうのかな、同じ登場人物、同じ場所の物語なんですが、違う世界っていうのかな。 そうです。そんな感じです。 例のごとく僕の記憶では「三月~」の方のストーリーはすでに消えかけてるんですが。 だからどこがどう違うと聞かれても、分からないんですが、物語の入り方とかは一緒だけど、話自体は随分違うのかな。 さてさて、それで作品の感想ですが、これまた良かった。 恩田作品の中では僕は「三月~」が一番好きで、この作品もあの雰囲気をしっかりと残していて、不思議感ただよう感じがよかったです。 最後の終わり方は、「えーそういうの」と僕はちょっと抵抗あったんですが、全体を通しての雰囲気はグッドです。 緩急つけた展開も、なんかホントに学園生活っぽくてよかったですし。自分もそこにいるような気になりました。 この本を読み終わってから、「三月~」の方をパラパラっと読み返していたら、憂理が最後が気になるセリフを言ってました。この作品のことなのかな。 あれを書いた時にすでにこの作品の構想があったのかな、とちょっと気になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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