グリーン家殺人事件(ヴァン・ダイン)
今年は海外のミステリーにちょっとチャレンジしたいと少し前の日記に書きましたが、年末から新年にかけてがんばっております。おいおいアップしていきたいと思っていますが、すでに数冊を読み終えました。しかし疲れるな~。翻訳モノは。訳者のクセとかもあるのかもしれないですけど、読みづらいのはホント読みづらいですね。なるべく原文に忠実にという意図なんでしょうが、難解な日本語が多いですね。なんか、この日本語を再度英語にしたらキチンと原文になるんじゃないか、という忠実振りです。一時期はやった超訳というのも抵抗ありましたが、これはこれでやっぱり読みづらいな。がんばれば慣れるのかな。さて、愚痴はこのあたりにして。「グリーン家殺人事件」です。なんと、僕にとっては初めてのヴァン・ダイン作品。すいません。そうなんですよ。ミステリー好き、とかいいながら、今まで一冊も読んだことなかったんですよね。いくら海外ものが苦手と言っても、あまりにも有名なこの人の作品を読んだことがないというのは、自分の中でもちょっと軽いコンプレックスだったので、ようやく読むことができたのがまず嬉しいですね。そしてやはり名作、でしたね。名作と言われるのが納得な一冊。主人公ファイロ・ヴァンスの心理的な部分から真相を見出そうとする独特な推理法もよかったですし、物語全体を通して薄気味悪いような雰囲気が流れていて、読んでいても気が抜けないような緊張感は最高でした。最後のどんでん返しも決まりましたしね。やられました。そうそう。されに嬉しかったのは、この作品は結構読みやすい文章でした。これは是非、他の作品も読まなければと思ったのですが、古本屋とかにもあんまりないんですよね。ずっと前に100円コーナーにずらっと並んでるのも見かけて迷った末に買わなかったのが今さらながら後悔されるところです。ま、それはそれで仕方がないし、我が家にはいまだ読んでいない海外作品がかなり積まれているでのそちらから順に取り掛かっていきたいと思います。