Book of Days

縄跳び前五十はできた
明日だけで後ろ一回を二十回に増やすなんてできっこないから来年に持ち越しは決定だね
でもいいよ
また来年やるだけだ


努力について友人と意見が一致した
つまり、努力は才能だと
前にも一回書いたね
「よりできること」が才能であるなら、こういう表現こそ適当であるはずなんだ
だというのに世間はどうも両者をわけたいようだ
「やればできるのに」とかいうのはその顕著な例だ
ああそうですね、確かにやればできるかもしれませんね
でも、実際できないじゃないですか
それは努力の才能が足らないからなんですよ
もちろんこれは固定されたものでなく、努力の才能は努力によって伸ばせるんでしょうけどね
ただ、その時点では足りない
そこらへんをわきまえずに努力崇拝をしている人々は自重した方がいい
特に成功者の影には(並々ならぬ)努力が隠れていますが、そういう人達と他の人たちを同一視するような輩は危険だ
誰でもそいつらみたいにできるわけじゃないんだって
そいつらが特別なんだって
だというのに努力を万能と信じて止まない彼らは平気な顔で、時には陶酔して努力を語り押し付ける
押しつけられた方もこの事実に気がついていればいいが、自身も洗脳されてしまっては一大事。
努力すればできるはず……しかし、現実にはできない。
このジレンマの間でもがき続ける羽目になる。
彼には何も非がなく、むしろよい人間であるだろうに、こんな些細なことで将来を潰されては可哀想にも程がある。
その原因がどこにあるかといえばもういわずもがな。
万能なものにこそ気をつけたほうがいい。
そういうことだ。