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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2003.07.25
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カテゴリ:読書日記
丸谷才一「輝く日の宮」を読んだ。
ストーリーを楽しむというより、章ごとに変わる文体の華麗さや、バウムクーヘンのように細やかに積み上げられた知識、それから小説家の「文学的想像力」を味わう、ちょっとインテリっぽい本。
わかっていながら惹きつけられてしまう、読むのをやめられないのは、作家が日本語のうつくしさを知り抜いているから。

それにしても高校時代、午後の気だるい光が差し込む図書室の片隅で、うっすらほこりの積もった源氏物語のページを繰った青春の日々を思って、少し胸が痛んだ。
漠然と甘酸っぱい希望を抱いて、それだけを糧に生きていたあのころのわたし。
5年後の自分が、港のある遠い街で、まさか本当にこんな仕事をするなんてね。

夢には終着駅なんてなくて、地平線までのびる線路みたいに、ただつづいていくものなんだろう。
…どこかにそんな歌があったな。





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Last updated  2009.11.16 15:38:48
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