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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2003.08.07
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カテゴリ:読書日記
仕事をさぼって喫茶店のソファに沈み、上が甘くて中はほろ苦いウインナコーヒーを飲みながら、宮本輝「錦繍」を読む。
題名の通り、美しい言葉で織り上げられた刺繍みたいな小説。
人間くさいのに嫌味がなく、哲学的なのに説教くさくない。

人はタペストリーを織り上げるみたいに、ひと針ひと針、丁寧に人生を生きるしかないのかもしれない。
織っているとき全体の絵柄なんかまるでわからないけど、人生の終わりにふと振り返れば、誰の足跡も錦糸で刺繍を施したうつくしい絨毯のように、世界にひとつしかない文様をかたち作っているのかもしれない。

…とかなんとか、とにかく感動して、「ああ泣かされるなー」とわかっていながら、案の定本を閉じるときには号泣。
ひさしぶりに、ページをめくる手がやさしくなるようなよい小説を読んだ。





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Last updated  2003.08.10 23:12:35
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