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カテゴリ:読書日記
東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ。 最近は体調もいいので、ひさしぶりにフェミニズムなど。 フェミニズムって根底に怒りがあるからね。 エネルギー使うんですね、本を読むにも。 タレントでフェミニストの遙洋子さんが、スタジオでおやじに勝つための方法を学ぶため、東京大学は上野千鶴子ゼミに殴り込み…じゃなかった、入門するのです。 2000年くらいにベストセラーになったので、ご存じの方も多いと思います。 よくあるタレントの物見遊山ではなく、遙さんが本気だから、この本はおもしろい。 昼間は仕事、夜は死にもの狂いで、神経症になるまで勉強。移動時間にも勉強。己の身を恥じたくなるようながんばりようなのです。 それにしてもおもしろいなー、フェミは! 論理が明快で、男女の性差、ひいてはそれを形成した国民国家の枠組みまでばっさばっさと否定していくので、読んでいてすかーっとします。 女性解放のキャッチフレーズだったはずの「原始、女性は太陽であった」という概念が、いつからか女性の首をしめる言葉になったという記述が、個人的には衝撃的でした。 「わたしたちが当たり前だと思っている事象は、実際にはすべて虚構だ」と社会学は教えてくれますが、じゃあ何を拠り所に生きてゆけばいいの?というその柱は、わたしたちが自力で見つけなくちゃならないんですねー。 その、道程そのものが人生とも言えるわけで。 大学で社会学を専攻すると決めたとき、「フェミ…」と思いながらもびびってメディア社会学に逃げたわたし。 何を隠そう、ゼミの先生に内緒で、ずーっとジェンダー論の授業とってました。 いちばん前の席で、手が腱鞘炎になるまでノートとるくらい好きだったなあ。 恋愛結婚なんて、近代国家の幻想。 …頭ではわかっているけれど、でも、ウェディングドレスは着たいし、子供だって産みたい。 このへん、どうやって折り合いをつけるのか、ひさしぶりに学生時代のノートでも読んでみようかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.28 15:12:46
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