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カテゴリ:読書日記
風邪でうんうん唸っているあいだ、10冊くらい読んだ本の中で、特に心に残った本たち。
よしもとばななさんの「なんくるなく、ない」。 もずくのパスタ(!)がうまそうな沖縄の小説「なんくるない」に引っかけた題名。 沖縄の旅のエッセイ集です。 強い日差し、ぬるい空気、足首をつかんだり、離したりする波の感触。ゆったりと流れる時間。 部屋にいながらにして、それらを手に取るように感じることができます。 ああ!沖縄に行きたいよう! 森絵都「DIVE!!」。 少年少女の世界を描かせたら、その息づかいの細やかさで森絵都にかなう作家はちょっといません。 DIVEは、飛び込み競技に青春をかけた少年たちの物語。 どきどきして、甘酸っぱくて、かっこわるくてでもめちゃくちゃかっこよくて、そしてすかーっとします。最高! 料理研究家、高山なおみさんがのエッセイ「たべる しゃべる」。 高山さんが、写真家の長野陽一さんと一緒に、お友達(ハナレグミの永積タカシさんとか、写真家の川内倫子さんとか、作家のいしいしんじさん!)に会いにゆき、その人のための料理をつくり、食べながらしゃべり、そのことをつづったエッセイです。 ここまでの登場人物に、誰かひとり、気になる人がいるだけでも、うれしくてうれしくてたまらないような、すてきな本です。 そしてわたしはここに書いた全員のことが大好きなので、本を横に置くだけで幸せで、顔がにやにやしちゃうのです。 いつか、このみなさんの仲間に入れてもらえるように、気をひきしめて、書きものをすべし! これを読んでから、ゲリーさんの「アトランティスの叡智」を読み返したら、いきなりぐっと読みやすくなってびっくりした。 ゲリーさんのが教科書で、こちらは参考書。という感じです、わたしには。 そもそもアトランティス文明が存在したのかどうか、あるいはアトランティスびとが持っていたというふしぎな能力の真偽はさておき。 スピリチュアルな本をあまり読んだことがなくても、これはたぶん、読みものとしてSFのようにおもしろく読めるはず。 「りんご…りんご…」と念じ、信じていれば、やがてりんごは手の中に現れる。 …ということが必ずしも荒唐無稽でないとお感じになるならば、2012年の冬至までにお読みになっておくと、この先の6年間がずいぶんおもしろいかもしれませんよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.11 19:48:06
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