596643 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

本読みのひとりごと

本読みのひとりごと

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Free Space

読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

Profile

biscuit5750

biscuit5750

Comments

biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

Rakuten Card

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

Category

2006.10.31
XML
カテゴリ:読書日記
ときどき、読み終えるのが惜しい本との幸運な出会いに恵まれる。
須賀敦子「コルシア書店の仲間たち」も、そんな一冊。
イタリア、ミラノに長く暮らした須賀さんが、コルシア書店という街の小さな書店に集う仲間たちの悲喜こもごもを、成熟した筆でていねいにつづっている。
身体の大きな、直情家で寂しがり屋の神父。
貧しい人の面倒をみることを生きがいにする、ブルジョア階級のご婦人。
そして随所に、つとめて冷静かつ簡潔な文章で登場する、須賀さんの夫、ベッピーノ氏の若すぎる死。

登場する誰もがもれなく魅力的なのは、彼らを見つめる須賀さんのまなざしが、限りなくやさしく、鋭い観察眼と感受性に満ちているから。
午後の日だまりのような気持ちで読み進めていった先、本書の締めくくりには、人間の孤独に関する深い洞察があって、はっと目のさめる思いがする。
手元に置いて、繰り返し読みたい名著。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.11.02 11:45:36
コメント(2) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X