本読みのひとりごと

やってしまった。
忘年会。酒。三次会。午前２時。二日酔い。
あーあー。
朝、目を開けたら、起き上がってもいないのに目の前がぐるぐるする。
ああ、これはまずい。まずいぞ。
…と思いながら立ち上がると、案の定。
割れるような後頭部の痛み。吐き気。目まい。
下を向くと気持ち悪くなるので、着替えもままならない。
ぼんやりした頭で「とにかくハーブティーをのもう…」と思いつき、ほとんど無意識にブレンドしたのが写真のお茶。
ハイビスカス、ローズヒップ、レモングラス、リンデン。
少し酔いがさめてきたいま、冷静に考えてみると、二日酔いにはこれ以上ない！というほど適切なブレンド。最近気に入っているブレンドとは言え、我ながら感動しました。薬草魔女修業もむだじゃなかった！
お茶を飲んで、首の後ろにペパーミントの温湿布をしたら、ようやく、身支度ができる程度に元気が出た。

二日酔いの朝は、とにかく通勤にまつわるすべてが難関。
酔っぱらって駅に自転車を置いてきてしまったので（かすかな記憶をたどってみると、どうも、酔っぱらいなりに「この状態で自転車に乗るのはおもしろいけどものすごくやばい」と判断した気がする）、ゆっくりゆっくり、歩いて駅へ。
会社の行き帰りには必ずipodで音楽を聞いているのだけど、耳から音楽が流れ込んでくることに奇妙な異物感を覚えて目まいに襲われ、慌ててイヤホンを外す。
揺れる地下鉄の車内は、吐き気との戦い。
周りの人に突き飛ばされてよろよろしながらやっと電車を降りると、今度はエレベーターという超難関が待っている。
職場のある１０階まで、非常階段を使おうかと本気で思いました、ええ。

会社に着くと、今度はパソコン作業。
画面を見るだけですさまじい目まいと吐き気が。
ひいい。こんな状態で、エクセルなんてぜったいむり！
しかし、気持ちを奮い立たせてPCに向かう。だって事務なんだもん。PC使えなかったら、何にもできないんだもん。
ああ、気持ち悪い。

社員食堂の前を通り掛かって匂いを嗅ぐのもしんどく、鼻をつまんで通り過ぎる。
こんな日に限って、うちの部署に来たお客さんが、レディ・ボーデンのアイスをどっさり持ってきてくれる。
二日酔いじゃなければ！大好物なのに！！
「bisさん、大好きでしょ？好きなだけ食べていいよ」と言ってもらったのに、涙をのんであきらめる。ああ！

「午前中に直るよ」と上司は言ってくれたけど、まだまだ具合悪い。
それに二日酔いって、いちばんつらいのは、酒が抜けきった後なのだ。
今日は朝から、グレープフルーツジュースとハーブティーしか口に入れてません。
痛い目に遭ったんだから、しばらくお酒はやめ…いや、控えることにしよう。