596558 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

本読みのひとりごと

本読みのひとりごと

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Free Space

読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

Profile

biscuit5750

biscuit5750

Comments

biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

Rakuten Card

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

Category

2007.02.01
XML
カテゴリ:読書日記
武田百合子「犬が星見た-ロシア旅行」読了。
百合子さんは、「ひかりごけ」で有名な小説家武田泰淳先生の奥さまなのです。
「犬が星を見るような」純粋さで、夫と共に訪れたロシア旅行のあれこれを綴った旅行記。
こういう文章を、軽妙というのだろうなあ。
まっすぐで、芯があって、でも柔軟で、百合子さんの魅力が行間からたちのぼってくる。

どこを開いても愉快でめずらしいエピソードばかりなのだけれど、わたしが特に気に入ったのは、次のようなはなし。

泰淳氏に酒を買いに行けと言われ、ひとりで出かけたものの、なかなか酒屋にたどり着けない百合子さん。
アル中の女と勘ちがいされたりしながら、やっと酒を買ってホテルに帰ると、泰淳氏は泣きそうな顔でしょげ返っている。
友人の竹内氏に、そら見ろ。君があごで使うから、百合子さんはいなくなってしまったんだ。もう帰ってこないだろうよ、というようなことを言われたらしい。

どんな場面も楽しんで切り抜けてしまう百合子さんの突き抜けた純真さと、いばっていても本当は百合子さんを大切に思っている泰淳先生の素顔が垣間見えて、何度読み返してもくすくす笑ってしまう。

次は「富士日記」を読むつもり。時間をかけて、ゆっくり楽しもう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.02.05 12:02:58
コメント(2) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X