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カテゴリ:こころもよう
雨もよう。
いつも自転車で走り抜けてしまう道を、傘をさしてゆっくり歩く。 この街に来て、わたしは雨の日が好きになった。 出社して、慌ただしく働く。 もくもく。 夕方、パーティーの受付を終えて、ひとりオフィスに戻り仕事をしていたら、実家から電話。 祖母が亡くなったという。 周りの音がすっと遠のいて、景色も遠のいて、何も感じられなくなりそうになる自分をえいやっと現実に引き戻す。 家族の飛行機などどんどん手配し、上司に事情を話し、最低限しておかなければならない仕事を片づけ、夜遅くに会社を出る。 忙しく電話をかけたり手を動かしながら、2年前、実家に帰る方法もわからなくなっていた自分を思い出した。 ほんとうに治ったのだなあ、わたし。 他人事のように思う。 祖母が亡くなったという事実にはまるで実感がなく、ただここ4年ほど続いている親戚の葬儀にまつわるあれこれを思って、なつかしく同時に少し重い気持ちになる。 一度悲しみ出すと止まらないような気がして、腹の下の方に力を入れ、引き締めている感じもある。 ちゃんと顔を見て、お別れをしてこよう。 突然お母さんを亡くした母のことも、できるだけ支えてあげたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.20 17:39:42
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