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カテゴリ:読書日記
お昼、上司がお寿司をご馳走してくれた。
午前中に、ため息をつきたくなるような仕事がひとつあったので。 うにいくら丼(ミニ)と、握り。湯葉のお吸い物のセット。デザートに青リンゴシャーベットも付いてきました。 お腹いっぱい食べたら、朝の疲れなんてきれいさっぱり忘れてしまったよ。 単純なわたし。 ところで外に出たら、日差しがもう春だった。 たとえ時計がなくても、日差しを浴びれば、時間帯や季節をだいたい知ることができる。 これって、すごく幸せなことだよなあ。 お弁当を持っていくと、冬は特に一日ビルの中で過ごしがち。 もったいないので、ときどきオフィスを抜け出して、こっそり外に出て太陽の光を浴びる。「こうごうせーい!」とか呟きながら。ああ気持ちいい。 最近読んだ本。 高山なおみさんの「記憶のスパイス」。 ANAの機内誌「翼の王国」に連載されたエッセイをまとめたもの。 高山さんが旅先で出会ったさまざまな料理を、アレンジして再現している。 何と言っても、齋藤圭吾氏の写真が大迫力。 高山さんの人間くさい文章や料理と、相性ぴったり。 大型本なのでずいぶん買うのを迷ったのだけれど、しまいには毎晩仕事帰りに本屋へ通うほど惚れ込んでしまったので、覚悟を決めて手に入れた。正解だった。 一遍一遍が、ひとつの完結したロードムービーのようにワイルド。 つくるひと、食べるひと、その土地の乾いた空気、汗のにおいまでするようだ。 インドのバス停で供される、スパイスたっぷりの食事のページが好き。 体の底から、生命力がわき上がってくる感じがする。 晩ごはんは、小松菜と油揚げの炒め煮。もちろん高山さんのレシピ。 8等分した油揚げを、中火でじっくり焼き付けて焦げ目をつけ、小松菜とあわせて炒める。 油揚げが香ばしくて、口に入れた瞬間、にんまり。美味であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.27 14:39:25
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