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カテゴリ:読書日記
最近読んで、すてきだった本と雑誌。
石田千さんの随筆集「ぽっぺん」。 千さんは、俳人。嵐山光三郎先生の弟子だったらしい。 さすが俳人なので、文体は簡潔にしてやわらかい。 ひとつひとつ、よく吟味して選ばれた言葉たちがならぶ。 心地よいリズム。センスがいい、というのはこういう文章を形容する言葉だろう。 「踏切趣味」や「月と菓子パン」も大好きで何度となく読み返しているけれど、「ぽっぺん」は一段と人間味が出て、前作ではうまくオブラートにくるまれていた千さんの暮らしぶりや人となりが、ちらり、ちらりと見える。ミーハーなファンにはうれしい。 土鍋を毛布でくるむ工夫、それから大根の皮を刻んで干しておくのは、いつか試してみよう。 雑誌「Re:S」。特集は「地方がいい」。 りすのことは、創刊号「すいとう」特集のとき、この場所でも書いた。 第4号をあらためて手に取って、びっくり。 雑誌なのに、ロードムービーみたくなっているではないの! しかも、ゆるーくスピリチュアルな感じ。 わたしは雑誌を作るひとじゃないのでちゃんとしたことはわからないけど、まずコンセプトがあり、それに基づく企画を立て、取材をして記事を組み立てる、という順番に、りすはあんまりこだわっていないように見える。 取材の途中でおもしろいことを見つけたり、ふしぎなシンクロに出会うと、起こった出来事に合わせて内容を変えてしまう。 大きな雑誌にはないおもしろさだなあ、これは。 都会に暮らしながら、「やっぱ地方がいいよね」って言うのは簡単。 けれど実際地方に住み、「地方はいいなあ」って思えるかどうかは、たぶん自分次第なのだな。 よし、がんばる。 雑誌「Lingkaran」。特集は「きれいな私をつくる、毎日の習慣」。 リンカラン、これまでもたびたび惹かれながら買ったことがなかった。 買ったのは、「ヤイリギター」を取り上げたページに、ハナレグミの永積タカシさんの写真が載っていたから。 ギターを抱えるタカシさんの表情は、ほとんど恍惚、と言ってもいいほど幸せそう。 ほかのページも読みすすめていくと、あっ!畠山美由紀さんが野口整体を受けている。 あら、原田郁子ちゃんとしまおまほさんの連載もあるじゃない。 おお、いしいしんじさんもいる! なんてわたし好みの雑誌なんだ、これは。としばし感動をかみしめる。 ホームページを見ていたら、最近、出産と育児の別冊ムックも出しているみたい。 まだ具体的な予定があるわけじゃないけれど、少し前から子供を産む性であることを意識するようになったので、これも読まなければ。 さっそく密林さんに注文。届くのが楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.25 12:35:39
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