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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2007.07.09
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カテゴリ:読書日記
ペルシアの詩人、オマル・ハイヤームの四行詩集「ルバイヤート」を読む。ゆっくり読む。
とにかく酒を呑め、と説きつづけるすごい詩集。
いつかあのひとがそらんじてくれたのは、こんなフレーズだった。

 *

苦心して学徳をつみかさねた人たちは
「世の燈明」と仰がれて光りかがやきながら、
闇の夜にぼそぼそお伽ばなしをしたばかりで、
夜も明けやらぬに早や燃えつきてしまった。

この道を歩んで行った人たちは、ねえ酒姫、
もうあの誇らしい地のふところに臥したよ。
酒をのんで、おれの言うことをききたまえ――
あの人たちの言ったことはただの風だよ。

 *

(「青空文庫」にも掲載されていて、著作権が消滅しているので引用しました)

「酒姫」はサーキイ、と読ませるのです。
美しい。小川亮作氏の翻訳は、名訳と言っていいと思う。
昭和24年に初版が刊行されたのに、まったく古びず新しい。

人の体が土に還っても、詩は残る。言葉が残る。
これまで無数の人びとが宝物にしてきたであろう言葉を、わたしも胸に抱く。
胸に抱いて、生きていく。





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Last updated  2007.07.12 09:58:38
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