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カテゴリ:こころもよう
このところずっと、クラムボン「Musical」をエンドレスリピートで聴いている。 クラムボンや郁子ちゃんの音楽は、CDを買ったばかりのときより、少し時間を置いて、思い立ってもう一度プレーヤーに乗せたとき、そのよさがわかる気がする。 部屋にひとりでいて、ちょっと寂しい気持ちになっても「GOOD TIME MUSIC」が流れ出すと、うきうき踊りだしたくなる。 梅ジャムを受け取りにきてくれた青豆ちゃんと、会社のそばで晩ごはん。 ビールをすこし、それから甘いポートワインを飲んだら、ぽろぽろ涙が。 うわあ、わたし、泣きたかったんだ。 寂しくなんかない。辛くなんかない。苦しくなんかない。 強く思いすぎて、いろんなことに見ないふりをして、感情を体の中にどっさりため込んでしまったみたい。 話を聞いて泣かせてくれる友達がいるのは、なんて幸せなんだろう。 帰り道、自転車をこぎながら、ぽたぽた泣く。 思うに、自転車という乗り物は泣きながら乗るのに向いている。 意識して涙を止めないように、何かを洗うようなつもりで泣く。 部屋に入って、後ろ手にドアを閉め、声を上げてわんわん泣く。小さな女の子みたいに。 青豆ちゃんに言われた通り、ごくごく水を飲んでは泣き、泣いては水を飲む。 泣きながら電話をかけ、理性も理屈も放り出して思ったことをどんどんしゃべる。 泣きすぎてぼうっとする体をベッドに横たえ、タオルケットをかぶる。 空っぽになった頭の中に、懐かしい安らかなぬくもりがすべり込んでくるのを確かに感じる。 感情をため込みすぎると、ほんとうの気持ちが奥の方に隠れて見えなくなってしまうのだ、きっと。 目を閉じて、そのまま深い眠りに引き込まれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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