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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2007.07.24
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カテゴリ:読書日記
トルーマン・カポーティ「おじいさんの思い出」を読む。

翻訳は村上春樹、そして銅版画は山本容子。美しい本だ。
このところ、カポーティの「冷血」(なかなかひと息には読めない)を少しずつ読んでいて、読みながら、これを書かなければならなかったカポーティの孤独について考えていた。
「冷血」を書いたことで、彼はそれ以降、一遍の小説も完成させることができなくなってしまったのだ。

だから、ごく初期に書かれたこの短編(「おじいさんの思い出」)を読んで、何かが腑に落ちると同時に、少し安心した。
子供の世界をこんなにも繊細に描けるなんて、本当にすごい。
すごいけれど、大人になってもこんな感受性を持ちつづけていたら、どれほど生きにくかったことだろう!
少年がおじいさんから受け継いだ「秘密」は、カポーティの胸にも生きつづけていただろうか。
その秘密が、亡くなる間際、一瞬でも彼の心をあたためたことを、わたしは信じたい。





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Last updated  2007.07.24 16:55:16
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