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カテゴリ:花嫁日記
「ハチミツとクローバー」をひさしぶりに読み返している。
竹本くんが帰ってくるシーンを読んでにやにやしていたら、くまから電話がかかってきた。 電話をとって、新しい家のインターネットと電話をどうするか、という話をしていたら、突然ぶわっと涙が噴き出してきて、びっくりする。 だって、ずっと夢だったのだ。 一日が終わっても、週末が終わっても、夏休みが終わっても旅行が終わっても、別れ別れにならないで同じ家に帰ること。 一緒にごはんを食べて、どうでもいいことでわあわあけんかして、それでも同じ家で眠ること。 あんまり強く願いすぎて、実現するのがこわくて、途方に暮れて逃げ出したくなるくらいだった。 2年のあいだ、もしかするともっとずっと前、前の人生が終わるときから望んでいたかもしれない夢が、この夏の終わりに叶ってしまう。 とても嬉しくて、それはわたしの小さなキャパシティを軽々超えてどぼどぼ溢れてしまうくらいで、だから、死ぬほどこわかった。 恐れを乗り越えて最後の扉を開ければ、本当に欲しいものが手に入る。光のほうへ行ける。 がんばろう、わたし。 欲しいものは、この手で。自分の意志で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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