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カテゴリ:読書日記
古い絵本をもらう。
M.B.ゴフスタインというひとが書き、谷川俊太郎さんが訳をつけた「A Writer 作家」という絵本。 1984年の、初版第1刷だ。 イタリアの赤ワインをひとくちだけ飲んで、ゆっくりページをめくる。噛みしめるように。 作家が種を蒔き、新芽を観察し、書くことでひとつの世界を織り上げていく過程が、簡潔な言葉で、深い愛情を込めて描かれている。 谷川さんの訳はもちろん、すばらしい。息をのむようなむだのない日本語。 最後のページを開いたとき、あまりのことに涙がこぼれた。 右手が動かせなくなるそのときまで、この本を、わたしはそばに置いて一生の灯台にしようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.21 12:08:00
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