本読みのひとりごと

昨夜、疲れ果てた体を引きずって新幹線でこちらへ着いたら、くまもぼろぼろに疲れ果てていた。
ひとり暮らしには広すぎる部屋を掃除する時間もなく、「部屋に帰るのが憂うつで…」としょんぼりうなだれるくま。

今朝いちばんで車を走らせ（運転するのはくま）、電気屋さんと家具屋さんを何軒か回って、掃除機と２口ガスコンロ（魚焼きグリルつき）とラグマットを買い込む。
ほこりのたまった４Ｋ（！）の部屋にがんがん掃除機をかけ、テーブルの周りにラグを広げる。
「わああ、なんだかすっきりしたよ？居心地がよくなったよ？」と喜んでラグの上に寝転ぶくま。
ふふふ。部屋というのは、掃除をすると空気が変わるものなのだよ、くまくん。

夕食は、広い台所（うれしい！）で野菜のおつまみをどんどん作ってテーブルに並べ、くまが食べたり飲んだりしている間に、新しいコンロでホイコーローをどっかんとこさえる。
白いごはんと一緒にもりもり食べて、後片付けもすませて、テレビを消してほっとひと息ついたら、り、りり…と虫の声。

週末は暑さが戻ってきたと言うけれど、北の町にはひと足先に秋風が着いて、いい香りのする指先で、わたしたちの頬をさっと撫でては通り過ぎてゆくのでした。いい気持ち。

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写真は、ドーナツ屋に通うことを人生の大きな楽しみのひとつにしているくまが、ポイントを貯めてもらってくれたポンデライオン。
わたしが「欲しい、欲しい！」と騒いだときはつれない様子だったのに、こちらへ来てみたら、テレビの上にちょこんと座ってわたしを待っていた。
ドーナツのたてがみを外すと、顔がおじさんぽくなるのがかわいい。