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カテゴリ:こころもよう
朝の家事をすませ、いつものコースを走り、シャワーを浴びて、テーブルの上にあった谷川俊太郎さんの本を何気なく手に取る。
「長い文章を書くにはどうしたらいいでしょう?」という読者からの質問に、谷川さんは「あわてずに毎日たゆまず書いていくことで気持ちを平静に保つ」と書いていた。 毎日たゆまず。 そうか、走るのと同じなんだ。 すごくなくても、最初から上手じゃなくても、誰かに勝たなくてもいいから、自分のやり方で毎日つづける。 10年間、毎日一生けんめい取り組んでものにならないことなんてない、と「ほぼ日」で吉本隆明さん(だった気がする)が言っていた。 これから10年間、たゆまずに少しずつ書きつづけて、10年後に最初の1冊が書けたとしても、わたしはまだ36歳じゃないか! ものになってもならなくても、それから何だってできる。どうにでもなれる。 まだ解いていなかった引っ越し荷物から原稿用紙帳を引っ張り出す。ボールペンを握る。 それにしても「書く」とか「走る」とか、最近わたしが新しく始めるのは元手のかからない単純なことばかりだなあ。 さて。 少し考えて、最初の1行を書きはじめる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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