本読みのひとりごと

披露宴で流すプロフィール紹介ＤＶＤの編集にとりかかる。
山のように積み上がったアルバムを片っ端から開き、気に入った写真をスキャナに挟んで、ざくざくデジタル化してゆく。
アルバムなんて、こんな機会でもないとじっくり見ないものなあ。
わたしたちふたりが、それぞれこの世にふたつとない宝物のように愛された子どもだったことにあらためて思い至り、パソコンの前でときどき涙ぐみながら作業をすすめる。

だいたい写真を選んだら、今度は音楽。
もとはプロフィール紹介のＢＧＭだけ決めるつもりだったのだけれど、「全体の雰囲気を決めないと、プロフィール紹介だけ浮いてしまうかもしれない…」と思いついたのです。
わたしとくまのiTunesに入っている音楽（たくさんある）の中から、結婚式にふさわしいと思われる曲をピックアップ。こういう作業の常で、どんどんのめり込んでゆく。

気づいたら、鉛筆なめなめ、披露宴のイメージを思い描きながら、鼻歌うたいつつ全体の選曲リストを作成していました。
ここはフレンチな感じでいこうか、いやいやしっとりお姫さまっぽく、このシーンではばーんとアップテンポな曲をかけたいが、果たして和装に合うだろうか…などと考えるだけで、わくわくしてくる。
お風呂に入っても台所に立っても、「あ！あそこにはあの曲がいいかも」などと思いついてメモをとる始末。
思えばわたし、こういう作業が昔から好きだったなあ。

披露宴はどこか一箇所くらい手作りで…と思っていたけれど、ペーパーアイテムもプチギフトも、お客さまがたくさん来てくださるのでわたしの力量ではとても無理。
でも、音楽や映像を編集したり、誓いの言葉やお手紙の文面を考えたりするのは得意分野。
得意なこと、楽しくできることは自分の手を使って、あとは上手に周りの力を借りればいいのだな。
最初は自分ひとりですべて把握しようとして焦っていたけれど、「どうしてもこだわりたいところだけがんばって、あとは流れに任せよう」と力を抜いたら急に楽になった。

さて。
おいしい紅茶でもいれて、もうひとがんばりいたしますですよ。