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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2008.04.08
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カテゴリ:映画日記


週末、「かもめ食堂」のDVDを借りてきて、くまとふたりで観る。
昔の日記を調べたら、シネスイッチで最初に観たのがちょうど2年前の春。
2年前もツボだったけど今観てもやっぱりツボで、今日は一日中、かもめ食堂を流しっぱなしにしたまま拭き掃除をしたり、簡単なごはんを作って食べたり、書きものをしたりしていた。
後ろでサチエさんやミドリさんやマサコさんの声が聞こえたり、コーヒーを淹れる音やから揚げをあげる音、食堂のざわめき、それにサチエさんの「いらっしゃいませ!」と元気のいい声が聞こえると、何だかわたしもかもめ食堂にいるみたいで、安心する。

かもめ食堂は、わたしの理想の場所。
そこに行けばあたたかなおいしいごはんと、心地よいざわめき、ゆっくり流れる時間がある。
小さいけれど確かな幸せが約束されている。
そういう家をわたしは作りたいし、そういう物語を書いていきたい。

ふだんは忘れているけれど、どこかにその場所(あるいは、本)のあることが、なんとなく心をあたためてくれる。
思い出したときにはいつでもそこに、同じ佇まいで存在していて、小林聡美演じるサチエさんみたいに「いらっしゃい」と見ごたえのある感じで出迎えてくれる。

それにはきっと、信じたことをふつうに、一生けんめい、毎日続けることが大事なのだな。
そうすればいつか、知らぬ間に人が集まってくる「場所」になる。
3ヵ月後か10年後かわからないけれど、とにかく時はめぐってくる。
扉は開かれ、最初のお客さんが入ってくる。

 *

けれど現実の道のりはなかなかまっすぐではなくて、つい昨日も、わたしはやりすぎてしまった。
誰かを喜ばせたくて、笑顔が見たくて始めたはずなのに、気がつくと歯止めがきかなくなって、くたくたに疲れて悲しくなるまでやってしまう。
それはわたしのよくない癖。会社に勤めているときから、いやいや、子供のころから変わらない。
自分が楽しめるぎりぎりのところまでやったら、さっと切り上げる。その引き際も肝心。
わたしが作りたいのは三ツ星レストランでも高級料亭でもなく、食堂なのだから、何を置いても店主が楽しまなくっちゃ。

白いごはんを炊いて、今夜はかもめ食堂名物のおにぎりでも握ろうかね。





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Last updated  2008.04.08 17:18:41
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