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テーマ:DVD映画鑑賞(14215)
カテゴリ:映画日記
週末、「かもめ食堂」のDVDを借りてきて、くまとふたりで観る。 昔の日記を調べたら、シネスイッチで最初に観たのがちょうど2年前の春。 2年前もツボだったけど今観てもやっぱりツボで、今日は一日中、かもめ食堂を流しっぱなしにしたまま拭き掃除をしたり、簡単なごはんを作って食べたり、書きものをしたりしていた。 後ろでサチエさんやミドリさんやマサコさんの声が聞こえたり、コーヒーを淹れる音やから揚げをあげる音、食堂のざわめき、それにサチエさんの「いらっしゃいませ!」と元気のいい声が聞こえると、何だかわたしもかもめ食堂にいるみたいで、安心する。 かもめ食堂は、わたしの理想の場所。 そこに行けばあたたかなおいしいごはんと、心地よいざわめき、ゆっくり流れる時間がある。 小さいけれど確かな幸せが約束されている。 そういう家をわたしは作りたいし、そういう物語を書いていきたい。 ふだんは忘れているけれど、どこかにその場所(あるいは、本)のあることが、なんとなく心をあたためてくれる。 思い出したときにはいつでもそこに、同じ佇まいで存在していて、小林聡美演じるサチエさんみたいに「いらっしゃい」と見ごたえのある感じで出迎えてくれる。 それにはきっと、信じたことをふつうに、一生けんめい、毎日続けることが大事なのだな。 そうすればいつか、知らぬ間に人が集まってくる「場所」になる。 3ヵ月後か10年後かわからないけれど、とにかく時はめぐってくる。 扉は開かれ、最初のお客さんが入ってくる。 * けれど現実の道のりはなかなかまっすぐではなくて、つい昨日も、わたしはやりすぎてしまった。 誰かを喜ばせたくて、笑顔が見たくて始めたはずなのに、気がつくと歯止めがきかなくなって、くたくたに疲れて悲しくなるまでやってしまう。 それはわたしのよくない癖。会社に勤めているときから、いやいや、子供のころから変わらない。 自分が楽しめるぎりぎりのところまでやったら、さっと切り上げる。その引き際も肝心。 わたしが作りたいのは三ツ星レストランでも高級料亭でもなく、食堂なのだから、何を置いても店主が楽しまなくっちゃ。 白いごはんを炊いて、今夜はかもめ食堂名物のおにぎりでも握ろうかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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