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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2008.08.17
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カテゴリ:読書日記


森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」読む。
ああ、おもしろかった!
舞台は京都。…の、ような場所。
夜の木屋町、古本市、そして学園祭。
舞台設定だけで、わくわくせずにいられない。

現実と妄想が混ざりあう独特の世界観。
そう言えば語り手となる「私」も「彼女」も、最後まで名前すら登場しない。
どんなクラブの先輩後輩なのかも語られない。
でも、読みはじめたら、きっとそんなことは一瞬で吹き飛んでしまう。
天狗の樋口さん。見目麗しい、大酒呑みの羽貫さん。
登場人物が、みんなとても魅力的なのだ。

そして、漢字が多いのに読みやすい、摩訶不思議な文体。
落語や詩吟のようなリズムと波があって、ぐいぐい読まされる。
それから映像的な文章。
登場人物の容姿はもちろん、風景やにおいや温度まで、ありありと目に浮かぶ。
奇妙なレトロさをたたえた語り口は、古いもの好き、文学好きにはたまらない。
何よりも読んでいる間じゅう楽しくて、ときどきげらげら笑って、最後にはちょっと幸せな気持ちになって、読み終えるとうんと心が軽くなっている。

読書の快楽を、思うぞんぶん味わった。
目指す頂は高いけど、わたしもがんばって書くぞー!とやる気ももらった。
世の中には、すばらしい書き手がほんとうにたくさんいることだ。





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Last updated  2008.08.17 11:22:24
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